輸血部門からみた産科輸血
産科領域における輸血について輸血部門の視点で考察した.当院は総合周産期母子医療センター92床(産科46床)を有する総病床数913の地域基幹病院である.2005年1月から2009年8月までの間に当院産科で輸血された血液製剤は,赤血球製剤2,312単位(313例),新鮮凍結血漿4,593単位(220例),濃厚血小板1,725単位(81例)であった.赤血球製剤を20単位以上輸血した症例は24例あった.このうち緊急輸血症例は14例で,準備に要した時間は平均5分26秒であった.今後輸血部門には,緊急大量輸血症例の増加,血液センターの業務集約化などに対応できる体制を整えておくことが求められていると考えられ...
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Published in | 日本臨床麻酔学会誌 Vol. 31; no. 3; pp. 415 - 420 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床麻酔学会
2011
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0285-4945 1349-9149 |
DOI | 10.2199/jjsca.31.415 |
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Summary: | 産科領域における輸血について輸血部門の視点で考察した.当院は総合周産期母子医療センター92床(産科46床)を有する総病床数913の地域基幹病院である.2005年1月から2009年8月までの間に当院産科で輸血された血液製剤は,赤血球製剤2,312単位(313例),新鮮凍結血漿4,593単位(220例),濃厚血小板1,725単位(81例)であった.赤血球製剤を20単位以上輸血した症例は24例あった.このうち緊急輸血症例は14例で,準備に要した時間は平均5分26秒であった.今後輸血部門には,緊急大量輸血症例の増加,血液センターの業務集約化などに対応できる体制を整えておくことが求められていると考えられた. |
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ISSN: | 0285-4945 1349-9149 |
DOI: | 10.2199/jjsca.31.415 |