中咽頭側壁癌の切除と再建
中咽頭側壁癌の切除における 1) lip splitting approach, 2) 下顎骨離断法, 3) 下顎骨区域切除について供覧した. 中でも下顎骨離断法は上咽頭や頭蓋底にまで操作が及ぶ場合, ルビエールリンパ節転移を伴う場合, 病変を直視下に一塊切除するのに有用である. 非侵襲的な術式とはいえないが, 術後の下顎形態, 咬合・知覚ともに温存できる機能保存術式であることは強調されるべきことである. より安全, 確実な切除を行うことは中咽頭癌に限らず, 癌の治癒切除に不可欠な要素である. 中咽頭側壁進行癌の切除における下顎骨離断法はそのための基本的かつ優れた術式だといってよい....
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Published in | Stomato-pharyngology Vol. 22; no. 1; pp. 11 - 15 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本口腔・咽頭科学会
2009
Japan Society of Stomato-pharyngology |
Subjects | |
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ISSN | 0917-5105 1884-4316 |
DOI | 10.14821/stomatopharyngology.22.11 |
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Summary: | 中咽頭側壁癌の切除における 1) lip splitting approach, 2) 下顎骨離断法, 3) 下顎骨区域切除について供覧した. 中でも下顎骨離断法は上咽頭や頭蓋底にまで操作が及ぶ場合, ルビエールリンパ節転移を伴う場合, 病変を直視下に一塊切除するのに有用である. 非侵襲的な術式とはいえないが, 術後の下顎形態, 咬合・知覚ともに温存できる機能保存術式であることは強調されるべきことである. より安全, 確実な切除を行うことは中咽頭癌に限らず, 癌の治癒切除に不可欠な要素である. 中咽頭側壁進行癌の切除における下顎骨離断法はそのための基本的かつ優れた術式だといってよい. |
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ISSN: | 0917-5105 1884-4316 |
DOI: | 10.14821/stomatopharyngology.22.11 |