麻酔科女性医師の現状と問題点

日本麻酔科学会の調査によると,10年前と比較して,学会の会員数の女性の割合は27%から35%に増加し,代議員の女性の割合は3.9%から6.7%に増加している.しかし,女性医師がフルタイムで働ける条件はまだ十分に満たされておらず,そのために30代から麻酔科医を中断する女性医師が多い.日本では高齢化と外科技術の進歩に伴い,手術を受ける患者が増えてきているが,麻酔科医師はいまだ不足しており,これは深刻な問題である.女性麻酔科医師の支援策としては女性医師復帰プログラムがある.これに加えて,麻酔科医師の労働条件の改善はもとより,自らがキャリアを継続し向上させるという強い意志を持った女性医師を育成すること...

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 34; no. 7; pp. 915 - 918
Main Author 小森, 万希子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2014
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.34.915

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Summary:日本麻酔科学会の調査によると,10年前と比較して,学会の会員数の女性の割合は27%から35%に増加し,代議員の女性の割合は3.9%から6.7%に増加している.しかし,女性医師がフルタイムで働ける条件はまだ十分に満たされておらず,そのために30代から麻酔科医を中断する女性医師が多い.日本では高齢化と外科技術の進歩に伴い,手術を受ける患者が増えてきているが,麻酔科医師はいまだ不足しており,これは深刻な問題である.女性麻酔科医師の支援策としては女性医師復帰プログラムがある.これに加えて,麻酔科医師の労働条件の改善はもとより,自らがキャリアを継続し向上させるという強い意志を持った女性医師を育成することが重要である.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.34.915