4.膵粘液性嚢胞腫瘍の診断
「はじめに」膵粘液性嚢胞腫瘍 (mucinous cystic neoplasm ; MCN) は1978年にCompagnoらが初めて提唱した疾患であり, 比較的稀な腫瘍でありながら, もう1つの粘液性膵腫瘍である膵管内乳頭粘液性腫瘍 (intraductal papillary mucinous neoplasm : IPMN) の分枝型との対比の中で, その特徴的な臨床像と病理像は広く知られてきている. 2007年に日本膵臓学会は膵嚢胞性病変に対する4つのワーキンググループを組織し, IPMNとMCNの種々の課題について検討した. そのワーキンググループの1つである嚢胞小委員会MCN予後...
Saved in:
Published in | 膵臓 Vol. 33; no. 2; pp. 118 - 125 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本膵臓学会
25.04.2018
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0913-0071 1881-2805 |
DOI | 10.2958/suizo.33.118 |
Cover
Summary: | 「はじめに」膵粘液性嚢胞腫瘍 (mucinous cystic neoplasm ; MCN) は1978年にCompagnoらが初めて提唱した疾患であり, 比較的稀な腫瘍でありながら, もう1つの粘液性膵腫瘍である膵管内乳頭粘液性腫瘍 (intraductal papillary mucinous neoplasm : IPMN) の分枝型との対比の中で, その特徴的な臨床像と病理像は広く知られてきている. 2007年に日本膵臓学会は膵嚢胞性病変に対する4つのワーキンググループを組織し, IPMNとMCNの種々の課題について検討した. そのワーキンググループの1つである嚢胞小委員会MCN予後調査研究チームにおいて, 「卵巣様間質の存在により厳密に定義されたMCNの臨床病理学的検討と長期予後について」の多施設共同, 後ろ向き研究が実施され, 2011年に英語版としてPancreas誌に, また2012年には日本語版として本誌に公表された. |
---|---|
ISSN: | 0913-0071 1881-2805 |
DOI: | 10.2958/suizo.33.118 |