非けいれん性てんかん重積状態により意識障害が遷延した突発性発疹の1例

「症例供覧」 患者背景 2歳0ヵ月の女児が発熱のために救急外来を受診した. 在胎39週, 体重1,944g, 身長45cm, 正常分娩で出生. 妊娠中より子宮内発育不全があり, 低出生体重児として経腟分娩で出生した. 新生児仮死はなくその他に異常を認めなかった. 先天代謝異常スクリーニングでは異常なし, 運動発達は頸定5ヵ月, お座り10ヵ月, 始歩18ヵ月で, これまで指摘されていなかったが言語の遅れ(発症前10語)もあり, 発達遅滞(津守稲毛式発達質問紙法で入院前DQ=71)が認められた. 両親, 姉にけいれんの既往はない. 「現症」 前日から39℃の発熱があり近医を受診し薬を服用していた...

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Published in日本医科大学医学会雑誌 Vol. 6; no. 4; pp. 185 - 189
Main Authors 山西, 未穂, 福永, 慶隆, 西脇, レイ, 桑原, 健太郎, 板橋, 寿和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医科大学医学会 2010
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ISSN1349-8975
1880-2877
DOI10.1272/manms.6.185

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Summary:「症例供覧」 患者背景 2歳0ヵ月の女児が発熱のために救急外来を受診した. 在胎39週, 体重1,944g, 身長45cm, 正常分娩で出生. 妊娠中より子宮内発育不全があり, 低出生体重児として経腟分娩で出生した. 新生児仮死はなくその他に異常を認めなかった. 先天代謝異常スクリーニングでは異常なし, 運動発達は頸定5ヵ月, お座り10ヵ月, 始歩18ヵ月で, これまで指摘されていなかったが言語の遅れ(発症前10語)もあり, 発達遅滞(津守稲毛式発達質問紙法で入院前DQ=71)が認められた. 両親, 姉にけいれんの既往はない. 「現症」 前日から39℃の発熱があり近医を受診し薬を服用していたが解熱せず, 当科を受診する途中に右上下肢優位の全身性間代性けいれんが出現した. 来院時もけいれんは持続しており, 救急外来でジアゼパム坐薬(ダイアップ(R))4mg1個(0.5mg/kg)挿肛後, 30分以内に引き続きアセトアミノフェン坐薬(アンヒバ(R))(100mg)1個を使用した.
ISSN:1349-8975
1880-2877
DOI:10.1272/manms.6.185