米国麻酔科学会「処置目的の中等度鎮静ガイドライン」が示す中等度鎮静教育の未来

鎮静医療安全の重要性が提起されて久しい.本邦でも,さまざまな鎮静関連のガイドラインが発表され,シミュレーション教育法を用いた鎮静教育が開発された.2018年に米国麻酔科学会は,「処置目的の中等度鎮静ガイドライン」を発表した.2018年度版鎮静ガイドラインは,①鎮静前評価,②モニタリング,③鎮静担当者と緊急対応システム,④鎮静薬,鎮痛薬の投与原則,⑤回復期のケアに関する推奨を提示している.医学シミュレーション学会鎮静委員会も2018年度版ガイドラインを基盤とし,「処置目的の中等度鎮静に対するシミュレーション教育法」を改良していきたい....

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Bibliographic Details
Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 39; no. 2; pp. 236 - 240
Main Authors 羽場, 政法, 安宅, 一晃, 駒澤, 伸泰
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.03.2019
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.39.236

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Summary:鎮静医療安全の重要性が提起されて久しい.本邦でも,さまざまな鎮静関連のガイドラインが発表され,シミュレーション教育法を用いた鎮静教育が開発された.2018年に米国麻酔科学会は,「処置目的の中等度鎮静ガイドライン」を発表した.2018年度版鎮静ガイドラインは,①鎮静前評価,②モニタリング,③鎮静担当者と緊急対応システム,④鎮静薬,鎮痛薬の投与原則,⑤回復期のケアに関する推奨を提示している.医学シミュレーション学会鎮静委員会も2018年度版ガイドラインを基盤とし,「処置目的の中等度鎮静に対するシミュレーション教育法」を改良していきたい.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.39.236