鎮静ガイドラインと歯科領域のMAC

歯科治療に対して恐怖や不安を持っている歯科患者に対して,鎮静が適用されることが多い.鎮静はMACの一つであるが,歯科の治療域が気道と重なっていること,口腔内で注水下の処置が行われること,主に外来患者が対象であることなどの特殊性を有しているため,安全を確保するためには特別な注意が必要である.そこで,日本歯科麻酔学会は成人を対象とした意識下鎮静(Conscious Sedation)を安全かつ効果的に行えることを目的に,「歯科診療における静脈内鎮静法ガイドライン(改訂第2版,2017)」を発表した.ここではこのガイドラインの概要を紹介するとともに,鎮静の基本概念,さまざまな目的とそれに対応した方法...

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 39; no. 2; pp. 169 - 177
Main Author 宮脇, 卓也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.03.2019
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.39.169

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Summary:歯科治療に対して恐怖や不安を持っている歯科患者に対して,鎮静が適用されることが多い.鎮静はMACの一つであるが,歯科の治療域が気道と重なっていること,口腔内で注水下の処置が行われること,主に外来患者が対象であることなどの特殊性を有しているため,安全を確保するためには特別な注意が必要である.そこで,日本歯科麻酔学会は成人を対象とした意識下鎮静(Conscious Sedation)を安全かつ効果的に行えることを目的に,「歯科診療における静脈内鎮静法ガイドライン(改訂第2版,2017)」を発表した.ここではこのガイドラインの概要を紹介するとともに,鎮静の基本概念,さまざまな目的とそれに対応した方法について述べる.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.39.169