スフィンゴ脂質が関わる免疫抑制とシグナル伝達

「冬虫夏草」由来の免疫抑制物質ISP-1をリード化合物として合成されたFTY720は,昨年米国やロシアで自己免疫疾患の一種である多発性硬化症の治療薬「Gilenya」として承認された.ISP-1やFTY720の免疫抑制作用にはスフィンゴ脂質が深く関与していることが知られている.ここでは,ISP-1やFTY720の作用機構について,スフィンゴ脂質の関与を中心に解説する....

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Published in化学と生物 Vol. 49; no. 5; pp. 328 - 334
Main Authors 小堤, 保則, 竹松, 弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本農芸化学会 01.05.2011
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ISSN0453-073X
1883-6852
DOI10.1271/kagakutoseibutsu.49.328

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Summary:「冬虫夏草」由来の免疫抑制物質ISP-1をリード化合物として合成されたFTY720は,昨年米国やロシアで自己免疫疾患の一種である多発性硬化症の治療薬「Gilenya」として承認された.ISP-1やFTY720の免疫抑制作用にはスフィンゴ脂質が深く関与していることが知られている.ここでは,ISP-1やFTY720の作用機構について,スフィンゴ脂質の関与を中心に解説する.
ISSN:0453-073X
1883-6852
DOI:10.1271/kagakutoseibutsu.49.328