退院支援教育における病棟看護師の退院支援プロセスの変化について

「はじめに」2006(平成18)年の第5次医療法改正では, 医療計画制度を見直し, 地域連携クリティカルパス(以下, 連携パス)の普及を通じ, 医療機能の分化・連携を推進し, 切れ目のない医療を提供することや, 早期に在宅生活に復帰できるよう在宅医療の充実を図ることなどが明記された急性期病院の在院日数が短縮化され, 急性期病院の役割が特化されたことによって, 入院前と比べて医療依存度が高くなった患者, 介護の必要度が高くなった高齢者など, 入院前の医療と生活の再編が必要となるケースが見受けられる. そのような場合は, 医療とケアをどこでどのように継続するか, 急性期病院の限られた入院期間の中で...

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Published in日本医科大学医学会雑誌 Vol. 11; no. 1; pp. 37 - 40
Main Authors 安部, 節美, 小栗, 智美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本医科大学医学会 2015
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ISSN1349-8975
1880-2877
DOI10.1272/manms.11.37

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Summary:「はじめに」2006(平成18)年の第5次医療法改正では, 医療計画制度を見直し, 地域連携クリティカルパス(以下, 連携パス)の普及を通じ, 医療機能の分化・連携を推進し, 切れ目のない医療を提供することや, 早期に在宅生活に復帰できるよう在宅医療の充実を図ることなどが明記された急性期病院の在院日数が短縮化され, 急性期病院の役割が特化されたことによって, 入院前と比べて医療依存度が高くなった患者, 介護の必要度が高くなった高齢者など, 入院前の医療と生活の再編が必要となるケースが見受けられる. そのような場合は, 医療とケアをどこでどのように継続するか, 急性期病院の限られた入院期間の中で準備しなければならない. したがって, 急性期病院への入院直後から, 障害や疾患によって生活に影響をもたらす視点を持ち, どのような療養場所であっても「その人らしい生活」が継続できるような退院支援が求められている.
ISSN:1349-8975
1880-2877
DOI:10.1272/manms.11.37