小児鼠径ヘルニアの日帰り手術の検討
【背景・目的】われわれは患者のQOL向上および手術数増加に伴う病床不足の解決を目的に, また, 今後予想される医療費制度や医療制度そのものの改正も念頭におき入院期間の短縮に努めている.小児においては母児分離期間の短縮, 患児および家族の日常生活を変えないなどの利点もあり, 小児鼠径ヘルニア手術は日帰り手術で行っている.当科の小児鼠径ヘルニア日帰り手術の現状について検討した.【対象と方法】1995年6月から2002年1に当科で日帰り手術を行った小児鼠径ヘルニアは127例 (男:女=65:61), 平均年齢は4.3歳であった.手術は全身麻酔で行い平均手術時間は22.5分であった.【結果】術後上気道...
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          | Published in | THE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 52; no. 3; pp. 195 - 197 | 
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| Main Authors | , , , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            北関東医学会
    
        01.05.2002
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| Subjects | |
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| ISSN | 1343-2826 1881-1191  | 
| DOI | 10.2974/kmj.52.195 | 
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| Summary: | 【背景・目的】われわれは患者のQOL向上および手術数増加に伴う病床不足の解決を目的に, また, 今後予想される医療費制度や医療制度そのものの改正も念頭におき入院期間の短縮に努めている.小児においては母児分離期間の短縮, 患児および家族の日常生活を変えないなどの利点もあり, 小児鼠径ヘルニア手術は日帰り手術で行っている.当科の小児鼠径ヘルニア日帰り手術の現状について検討した.【対象と方法】1995年6月から2002年1に当科で日帰り手術を行った小児鼠径ヘルニアは127例 (男:女=65:61), 平均年齢は4.3歳であった.手術は全身麻酔で行い平均手術時間は22.5分であった.【結果】術後上気道炎様症状による熱発の2例, 母親が希望した1例の計3例が一泊入院へ移行した.退院後再入院を要した症例はなかった.創部の異常を訴え来院した症例はなかった.確認しえた範囲で術後再発例はない.【結語】小児鼠径ヘルニア手術は安全性が高く日帰りに適していると考えられ, 今後も継続して行いたい. | 
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| ISSN: | 1343-2826 1881-1191  | 
| DOI: | 10.2974/kmj.52.195 |