1314TH耐性培地についての二・三の検討

Thioisonicotinamide化合物が1952年Libermannによりはじめて合成され, 以後α-ethyl-thioisonicotinamideの抗結核作用が注目され臨床上に応用されてからもやや久しい時を経て日常の結核臨床においてもTHの耐性検査が広く行なわれるに至った. われわれは結核菌の薬剤耐性検査を実施中にTH耐性の成績がしばしば予想を裏切るような結果を示すことの多いのに気づいたので, 1%小川TH培地について市販品の会社別の差, 調製時の滅菌温度による影響さらに調製後の経過時間による変化などについて検討したのでその成績を報告することとした. 実験方法 1. 市販品について...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in医療 Vol. 23; no. 2; pp. 179 - 182
Main Authors 林, 直敬, 小林, 博司, 稲田, 栄, 山際, 憲夫, 原, 良
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 1969
医療同好会
Online AccessGet full text
ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.23.179

Cover

More Information
Summary:Thioisonicotinamide化合物が1952年Libermannによりはじめて合成され, 以後α-ethyl-thioisonicotinamideの抗結核作用が注目され臨床上に応用されてからもやや久しい時を経て日常の結核臨床においてもTHの耐性検査が広く行なわれるに至った. われわれは結核菌の薬剤耐性検査を実施中にTH耐性の成績がしばしば予想を裏切るような結果を示すことの多いのに気づいたので, 1%小川TH培地について市販品の会社別の差, 調製時の滅菌温度による影響さらに調製後の経過時間による変化などについて検討したのでその成績を報告することとした. 実験方法 1. 市販品について各会社より購入の製造10日以内の培地および自家製培地を用い, 患者分離菌をもって検査指針に従って耐性検査を行なった.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.23.179