足底皮膚から記録されたsympathetic skin responseの波形変化と潜時,振幅,慣れとの関連について

健常者を対象に足底皮膚から記録されたsympathetic skin response (SSR)の波形と潜時,振幅,慣れとの関連性を検討した.分析にあたってSSRの波形をPおよびNタイプに2分し,その出現パターンをP,N,Mパターンの3つに分類した.PタイプはSSRの陽性成分が陰性成分より大きいものであり,Nタイプはその逆に陰性成分主体の波形である.P(N)パターンとは出現したSSRが全てP(N)タイプ波形で構成されているものであり,一連の記録に両タイブが混在するものをMパターンとした.潜時,振幅,慣れは各波形パターン間で相違を認め,Pパターンの潜時が短く,振幅が大きかった.また慣れはMパタ...

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Published inリハビリテーション医学 Vol. 35; no. 11; pp. 748 - 751
Main Author 豊倉, 穣
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 日本リハビリテーション医学会 1998
日本リハビリテーション医学会
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ISSN0034-351X
1880-778X
DOI10.2490/jjrm1963.35.748

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Summary:健常者を対象に足底皮膚から記録されたsympathetic skin response (SSR)の波形と潜時,振幅,慣れとの関連性を検討した.分析にあたってSSRの波形をPおよびNタイプに2分し,その出現パターンをP,N,Mパターンの3つに分類した.PタイプはSSRの陽性成分が陰性成分より大きいものであり,Nタイプはその逆に陰性成分主体の波形である.P(N)パターンとは出現したSSRが全てP(N)タイプ波形で構成されているものであり,一連の記録に両タイブが混在するものをMパターンとした.潜時,振幅,慣れは各波形パターン間で相違を認め,Pパターンの潜時が短く,振幅が大きかった.また慣れはMパターンで顕著となる傾向を認めた.
ISSN:0034-351X
1880-778X
DOI:10.2490/jjrm1963.35.748