遺伝性心室細動に対するカテーテルアブレーション
反復性の心室細動(VF)発作を伴う,早期再分極症候群(n=6),Brugada症候群(n=6),short-coupled variant of torsade de pointes(n=6),QT延長症候群(n=3),カテコラミン誘発多形性心室頻拍(n=4),ラミン心筋症(n=2),左室緻密化障害(n=3)において,高周波カテーテルアブレーション(RFCA)によるVF抑制を試みた.RFCAの標的は,VFのトリガーである心室期外収縮(VPC)もしくは不整脈基質に大別され,その部位は左右のPurkinje網,異常電位を有する心筋あるいは正常心筋であった.急性期効果については,早期再分極症候群,B...
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Published in | 心電図 Vol. 35; no. 2; pp. 116 - 132 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本不整脈心電学会
2015
日本心電学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0285-1660 1884-2437 |
DOI | 10.5105/jse.35.116 |
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Summary: | 反復性の心室細動(VF)発作を伴う,早期再分極症候群(n=6),Brugada症候群(n=6),short-coupled variant of torsade de pointes(n=6),QT延長症候群(n=3),カテコラミン誘発多形性心室頻拍(n=4),ラミン心筋症(n=2),左室緻密化障害(n=3)において,高周波カテーテルアブレーション(RFCA)によるVF抑制を試みた.RFCAの標的は,VFのトリガーである心室期外収縮(VPC)もしくは不整脈基質に大別され,その部位は左右のPurkinje網,異常電位を有する心筋あるいは正常心筋であった.急性期効果については,早期再分極症候群,Brugada症候群,short-coupled variant of torsade de pointesにおいて良好であったが,長期予後に関してはいまだ不明であるため,植込み型除細動器は必須である. |
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ISSN: | 0285-1660 1884-2437 |
DOI: | 10.5105/jse.35.116 |