Neuromyelitis opticaへのRituximab治療の試み

再発を抑制しきれないneuromyelitis optica(NMO)3例に対して,抗CD20ヒト―マウスのキメラモノクローナル抗体であるrituximabの投与をおこなった.年間再発率は3例ともに減少し(4.8回/年→1.1回/年),EDSSも改善(8.7→8.0)した.有害事象はみとめなかった.効果の検証にはより多くの症例の蓄積や長い観察期間が必要ではあるが,ステロイド持続内服に抵抗性の難治例に対しては試みても良い治療法と考えられた....

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Published in臨床神経学 Vol. 49; no. 8; pp. 457 - 462
Main Authors 大野, 美樹, 小西, 哲郎, 今村, 久司, 田原, 将行, 田中, 恵子, 北川, 尚之, 田中, 正美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経学会 2009
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ISSN0009-918X
1882-0654
DOI10.5692/clinicalneurol.49.457

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Summary:再発を抑制しきれないneuromyelitis optica(NMO)3例に対して,抗CD20ヒト―マウスのキメラモノクローナル抗体であるrituximabの投与をおこなった.年間再発率は3例ともに減少し(4.8回/年→1.1回/年),EDSSも改善(8.7→8.0)した.有害事象はみとめなかった.効果の検証にはより多くの症例の蓄積や長い観察期間が必要ではあるが,ステロイド持続内服に抵抗性の難治例に対しては試みても良い治療法と考えられた.
ISSN:0009-918X
1882-0654
DOI:10.5692/clinicalneurol.49.457