多細胞動物における原尿産生装置の進化
排泄器官は多細胞動物の進化のごく初期に獲得されたと考えられ,その基本構築は動物間で保存されている。つまり,体液を濾過して原尿を生成する原尿産生装置と原尿を修飾・排出する調節導管からなる点で共通している。本総説では多細胞動物における原尿産生装置の進化を概観した上で,脊椎動物における糸球体の獲得と哺乳類における糸球体の高機能化について焦点を絞って述べてみたい。...
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| Published in | 比較生理生化学 Vol. 31; no. 2; pp. 61 - 67 |
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本比較生理生化学会
2014
|
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0916-3786 1881-9346 |
| DOI | 10.3330/hikakuseiriseika.31.61 |
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| Summary: | 排泄器官は多細胞動物の進化のごく初期に獲得されたと考えられ,その基本構築は動物間で保存されている。つまり,体液を濾過して原尿を生成する原尿産生装置と原尿を修飾・排出する調節導管からなる点で共通している。本総説では多細胞動物における原尿産生装置の進化を概観した上で,脊椎動物における糸球体の獲得と哺乳類における糸球体の高機能化について焦点を絞って述べてみたい。 |
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| ISSN: | 0916-3786 1881-9346 |
| DOI: | 10.3330/hikakuseiriseika.31.61 |