CASE 6―不自然な姿勢, 歩行障害

「1.症例提示」 症例: 29歳, 女性 主訴: ふらつき 既往歴: (この段階では)特記すべきことなし 職業: 小売店舗店員 現病歴: 20XX-1年8月, 立ち仕事中に回転性めまい出現し, A総合病院の脳神経外科(耳鼻咽喉科診察無し)に1週間入院した. 退院後もふらつきが持続するため近医B耳鼻咽喉科医院を受診した. 左向き自発眼振があり「前庭神経炎の疑い」と診断され抗めまい薬内服にて徐々に症状は軽快し, 12月には普通に仕事可能となった. また趣味のダンスや走ることもできた. しかし20XX年5月にふらつきが悪化しB医院受診. 眼振がないものの歩行困難となり20XX年6月当科紹介された....

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Bibliographic Details
Published inEquilibrium Research Vol. 79; no. 6; pp. 563 - 565
Main Authors 東海林, 悠, 大和田, 聡子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本めまい平衡医学会 31.12.2020
日本めまい平衡医学会
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ISSN0385-5716
1882-577X
DOI10.3757/jser.79.563

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Summary:「1.症例提示」 症例: 29歳, 女性 主訴: ふらつき 既往歴: (この段階では)特記すべきことなし 職業: 小売店舗店員 現病歴: 20XX-1年8月, 立ち仕事中に回転性めまい出現し, A総合病院の脳神経外科(耳鼻咽喉科診察無し)に1週間入院した. 退院後もふらつきが持続するため近医B耳鼻咽喉科医院を受診した. 左向き自発眼振があり「前庭神経炎の疑い」と診断され抗めまい薬内服にて徐々に症状は軽快し, 12月には普通に仕事可能となった. また趣味のダンスや走ることもできた. しかし20XX年5月にふらつきが悪化しB医院受診. 眼振がないものの歩行困難となり20XX年6月当科紹介された. 現症と診療経過:〈初診〉 S: ふらついて体が右に傾く, 歩行困難にて仕事を休んでいる. O: (問診中)坐位にて右に上半身が傾く(時々, 正中に戻す).
ISSN:0385-5716
1882-577X
DOI:10.3757/jser.79.563