第70回日本農村医学会学術総会印象記

第70回日本農村医学会学術総会は神奈川県厚生連代表理事理事長の高野靖悟先生のもとで10月6日から27日までWEB開催されました. 新型コロナウイルス感染症の影響で2年連続のWEB開催となりましたが, WEB開催自体は学会の運営側が経験を積むとともに非常にこなれてきており, 私も昼食時や出張時の車内で指定演題の講演を十二分に楽しむことができました. 学会のテーマは「with/afterコロナ禍の厚生連病院の使命」でした. 本邦1例目の新型コロナウイルス感染症を経験された相模原協同病院にふさわしいものであったと思います. 新型コロナウイルス感染症の最前線で戦われた病院の経験を聞くことは, これから...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 70; no. 6; p. 549
Main Author 馬場, 良和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2022
日本農村医学会
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ISSN0468-2513
1349-7421
DOI10.2185/jjrm.70.549

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Summary:第70回日本農村医学会学術総会は神奈川県厚生連代表理事理事長の高野靖悟先生のもとで10月6日から27日までWEB開催されました. 新型コロナウイルス感染症の影響で2年連続のWEB開催となりましたが, WEB開催自体は学会の運営側が経験を積むとともに非常にこなれてきており, 私も昼食時や出張時の車内で指定演題の講演を十二分に楽しむことができました. 学会のテーマは「with/afterコロナ禍の厚生連病院の使命」でした. 本邦1例目の新型コロナウイルス感染症を経験された相模原協同病院にふさわしいものであったと思います. 新型コロナウイルス感染症の最前線で戦われた病院の経験を聞くことは, これからの我々の新型コロナウイルス感染症対策に非常に有益なものとなりました. また, 全国厚生連や農水省, 公衆衛生学的な視点からこの感染症を見ることは病院経営を考える際に非常に有益でした. シンポジウムも「感染管理認定看護師の新型コロナ感染症との闘い」と題し新型コロナ感染症との戦いの最前線で苦労された感染管理認定看護師の奮闘ぶりを視聴することができました. さて, 私たちが主催する第71回の本学会は現在のところ現地開催で行なう予定です. しかし, 現在のオミクロン株の猖獗ぶりを見ると, 今後の感染状況については予断を許しません. 学会の運営方法も影響を受けると思います. しかし, 学会は学術発表の場だけではなく, 普段では聞けない他県の研究者や厚生連の職員との貴重な情報交換の場です. 学会の討論では十分に話せない本音を聞くことによって, 医療や病院経営を行なう際に大変参考になるヒントを得ることができます. 来年は, 何とか現地開催を行ない, 学会員の皆様の情報交換の場を提供できればと願っています.
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.70.549