運動中の衣服下気候と着心地に及ぼす布物性の影響
羊毛, 脱スケール処理羊毛, 脱スケール処理羊毛と綿との混紡, および綿の4種類のセーターを用いた場合の衣服下気候と, 着用快適感に及ぼす繊維の影響について検討した.試料の各種物理的性能を調べ, さらに, 被験者の主観的感覚 (発汗状態, セーターの湿り感, 温冷感覚, 快適感覚) と, 皮膚上, 衣服上の局所ぬれ面積率との相関について検討した. 各種試料の物理的性能には大きな差はみられなかったが, これは定常状態で測定しているためと考えられる.試料間の乾燥特性には差がみられ, 羊毛より撓水処理された綿の方が乾燥が速かった.また, 綿は, 局所ぬれ面積率が大きくても被験者の不快感は小さい傾向が...
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          | Published in | 日本生気象学会雑誌 Vol. 26; no. 1; pp. 41 - 48 | 
|---|---|
| Main Authors | , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本生気象学会
    
        1989
     Japanese Society of Biometeorology  | 
| Subjects | |
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| ISSN | 0389-1313 1347-7617  | 
| DOI | 10.11227/seikisho1966.26.41 | 
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| Summary: | 羊毛, 脱スケール処理羊毛, 脱スケール処理羊毛と綿との混紡, および綿の4種類のセーターを用いた場合の衣服下気候と, 着用快適感に及ぼす繊維の影響について検討した.試料の各種物理的性能を調べ, さらに, 被験者の主観的感覚 (発汗状態, セーターの湿り感, 温冷感覚, 快適感覚) と, 皮膚上, 衣服上の局所ぬれ面積率との相関について検討した. 各種試料の物理的性能には大きな差はみられなかったが, これは定常状態で測定しているためと考えられる.試料間の乾燥特性には差がみられ, 羊毛より撓水処理された綿の方が乾燥が速かった.また, 綿は, 局所ぬれ面積率が大きくても被験者の不快感は小さい傾向がみられた.皮膚上, 衣服上の局所ぬれ面積率と被験者の主観的感覚とには, 大きな相関がみられ, とくに皮膚上の局所ぬれ面積率との相関は大きかった. | 
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| ISSN: | 0389-1313 1347-7617  | 
| DOI: | 10.11227/seikisho1966.26.41 |