心磁図の空間フィルタによる電流源推定におけるセンサ領域と分析領域の関係

近年,心電図(MCG : Magnetocardiogram)は心臓病の早期発見が可能性であるため,臨床研究が盛んになっている.ただし、現在の空間フィルタ法をMCGに適用すると,深い位置での信号源の推定解は,浅い位置での推定解よりも拡大する傾向がある.その理由の1つとして,通常はセンサ平面が解析領域よりも大きく設定されているため,両端にあるセンサの情報が失われることが考えられる.そこで本研究では、センサ面よりも広い解析領域を設定することを提案し,実計測MCGを用いてシミュレーションを行い,各センサの情報量が均等に使用できることを確認しました.その結果,得られた推定解の位置とサイズは、CT画像に...

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Published in生体医工学 Vol. Annual59; no. Abstract; p. 281
Main Authors 孫, 文旭, 成田, 青峰, 小林, 宏一郎, 岩井, 守生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本生体医工学会 2021
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ISSN1347-443X
1881-4379
DOI10.11239/jsmbe.Annual59.281

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Summary:近年,心電図(MCG : Magnetocardiogram)は心臓病の早期発見が可能性であるため,臨床研究が盛んになっている.ただし、現在の空間フィルタ法をMCGに適用すると,深い位置での信号源の推定解は,浅い位置での推定解よりも拡大する傾向がある.その理由の1つとして,通常はセンサ平面が解析領域よりも大きく設定されているため,両端にあるセンサの情報が失われることが考えられる.そこで本研究では、センサ面よりも広い解析領域を設定することを提案し,実計測MCGを用いてシミュレーションを行い,各センサの情報量が均等に使用できることを確認しました.その結果,得られた推定解の位置とサイズは、CT画像に示されている領域と同様であり,適合度(GOF : Goodness of fit)は約0.996でした.これらの結果より,本研究における提案が有効であるため報告する.
ISSN:1347-443X
1881-4379
DOI:10.11239/jsmbe.Annual59.281