生物学的製剤 (インフリキシマブ) の関節破壊抑制効果の検討
(目的) 生物学的製剤 (インフリキシマブ) の関節破壊抑制効果を検討した。両手などの小関節だけでなく, 下肢荷重大関節での関節破壊抑制効果も検討を加えた。 (対象と方法) 2年以上投与を継続した33例の両手レントゲン像をシャープスコアー変法 (van der Heijde) で評価した。さらに, 下肢荷重大関節である膝関節の立位正面レントゲン像19例33関節をラールセン分類で評価した。 (結果) シャープスコアー変法による評価では, 骨びらんスコアーが1年後から-0.21と改善し, 総スコアーも-0.17と1年後, 2年後とも改善を維持していた。ラールセン分類による膝関節評価では33関節中2...
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Published in | 日本関節病学会誌 Vol. 27; no. 1; pp. 25 - 30 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本関節病学会
2008
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ISSN | 1883-2873 1884-9067 |
DOI | 10.11551/jsjd2008.27.25 |
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Summary: | (目的) 生物学的製剤 (インフリキシマブ) の関節破壊抑制効果を検討した。両手などの小関節だけでなく, 下肢荷重大関節での関節破壊抑制効果も検討を加えた。 (対象と方法) 2年以上投与を継続した33例の両手レントゲン像をシャープスコアー変法 (van der Heijde) で評価した。さらに, 下肢荷重大関節である膝関節の立位正面レントゲン像19例33関節をラールセン分類で評価した。 (結果) シャープスコアー変法による評価では, 骨びらんスコアーが1年後から-0.21と改善し, 総スコアーも-0.17と1年後, 2年後とも改善を維持していた。ラールセン分類による膝関節評価では33関節中2関節で悪化を認めたが, 骨びらんの消失や関節裂隙が開大してみえる症例も存在した。 (結論) 生物学的製剤 (インフリキシマブ) は下肢荷重大関節でも関節破壊抑制効果が期待できる。 |
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ISSN: | 1883-2873 1884-9067 |
DOI: | 10.11551/jsjd2008.27.25 |