頸部リンパ節に多発した胚中心進展性異形成の一例
「緒言」胚中心進展性異形成(Progressive transformation of germinal centers:PTGC)は, 反応性リンパ濾胞過形成を背景とする原因不明のリンパ節腫大病変である1,2. 統計学的には, 非特異的リンパ節炎と臨床診断された腫大リンパ節病変の約3%がPTGCであると言われており3, 頸部リンパ節に単発性に見られることが多い4. 我々は, 頸部リンパ節に多発したリンパ節腫大病変に対し, 画像検査, 病理組織検査, マーカー分析(免疫組織化学染色, フローサイトメトリー)および遺伝子関連検査を行い, PTGCの確定診断を得た1例を経験したので報告する. なお...
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          | Published in | Shika Hoshasen Vol. 47; no. 1; pp. 26 - 32 | 
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| Main Authors | , , , , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            特定非営利活動法人 日本歯科放射線学会
    
        2007
     日本歯科放射線学会 Japanese Society for Oral and Maxillofacial Radiology  | 
| Subjects | |
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| ISSN | 0389-9705 2185-6311  | 
| DOI | 10.11242/dentalradiology.47.26 | 
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| Summary: | 「緒言」胚中心進展性異形成(Progressive transformation of germinal centers:PTGC)は, 反応性リンパ濾胞過形成を背景とする原因不明のリンパ節腫大病変である1,2. 統計学的には, 非特異的リンパ節炎と臨床診断された腫大リンパ節病変の約3%がPTGCであると言われており3, 頸部リンパ節に単発性に見られることが多い4. 我々は, 頸部リンパ節に多発したリンパ節腫大病変に対し, 画像検査, 病理組織検査, マーカー分析(免疫組織化学染色, フローサイトメトリー)および遺伝子関連検査を行い, PTGCの確定診断を得た1例を経験したので報告する. なお, PTGCは悪性リンパ腫(malignant Lymphoma:ML)に附随してみられことがあり5, さらに臨床症状や画像所見では両者の鑑別が必ずしも容易ではないことから, 本論文はMLとの鑑別に主眼をおき文献的考察を加えた. | 
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| ISSN: | 0389-9705 2185-6311  | 
| DOI: | 10.11242/dentalradiology.47.26 |