皮質ミオクローヌスと歩行恐怖症に低容量ペランパネルが著効したUnverricht-Lundborg病の1例
32歳女性.9歳時にミオクローヌスと全般強直間代発作が出現し,遺伝子検査でUnverricht-Lundborg病と診断された.内服により全般強直間代発作は抑制されたが,ミオクローヌスは治療抵抗性であり認知機能障害,構音障害,ミオクローヌス,協調運動障害,高度の起立歩行障害と強い歩行恐怖症がみられた.ペランパネルを1 mg/日から漸増後,2 mg/日でミオクローヌスは著明に改善し,歩行恐怖症も軽減した.また体性感覚誘発電位の振幅も低下し,一次運動感覚野の過剰興奮の減弱が示唆された.ペランパネルは皮質ミオクローヌス,起立歩行障害と歩行恐怖症に有効な治療と考えられた....
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| Published in | 臨床神経学 Vol. 58; no. 10; pp. 622 - 625 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本神経学会
2018
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0009-918X 1882-0654 |
| DOI | 10.5692/clinicalneurol.cn-001179 |
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| Summary: | 32歳女性.9歳時にミオクローヌスと全般強直間代発作が出現し,遺伝子検査でUnverricht-Lundborg病と診断された.内服により全般強直間代発作は抑制されたが,ミオクローヌスは治療抵抗性であり認知機能障害,構音障害,ミオクローヌス,協調運動障害,高度の起立歩行障害と強い歩行恐怖症がみられた.ペランパネルを1 mg/日から漸増後,2 mg/日でミオクローヌスは著明に改善し,歩行恐怖症も軽減した.また体性感覚誘発電位の振幅も低下し,一次運動感覚野の過剰興奮の減弱が示唆された.ペランパネルは皮質ミオクローヌス,起立歩行障害と歩行恐怖症に有効な治療と考えられた. |
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| ISSN: | 0009-918X 1882-0654 |
| DOI: | 10.5692/clinicalneurol.cn-001179 |