口腔内腫瘍に対する半自動生検針の使用経験

今日まで口腔内腫瘍の生検方法は開放生検が主流であり,その合併症について言及する論文はほとんど見られない.消化器内科や呼吸器外科などでは半自動生検針を用いた生検は数多く行われており,その使用に際して,合併症の発生率や有用性について議論がなされてきた.今回我々は,49歳女性の頬粘膜腫瘍に対し,開放生検では診断に至らず,半自動生検針を用いて孤立性線維性腫瘍の診断に至った症例を画像検査や病理検査を含めて報告する.また,この半自動生検針の有用性について口腔・耳鼻咽喉科領域以外の報告も加えて考察,報告する....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in口腔・咽頭科 Vol. 32; no. 2; pp. 135 - 139
Main Authors 松田, 絵美, 松田, 信作
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本口腔・咽頭科学会 2019
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0917-5105
1884-4316
DOI10.14821/stomatopharyngology.32.135

Cover

More Information
Summary:今日まで口腔内腫瘍の生検方法は開放生検が主流であり,その合併症について言及する論文はほとんど見られない.消化器内科や呼吸器外科などでは半自動生検針を用いた生検は数多く行われており,その使用に際して,合併症の発生率や有用性について議論がなされてきた.今回我々は,49歳女性の頬粘膜腫瘍に対し,開放生検では診断に至らず,半自動生検針を用いて孤立性線維性腫瘍の診断に至った症例を画像検査や病理検査を含めて報告する.また,この半自動生検針の有用性について口腔・耳鼻咽喉科領域以外の報告も加えて考察,報告する.
ISSN:0917-5105
1884-4316
DOI:10.14821/stomatopharyngology.32.135