摂食・嚥下障害看護認定看護師のNST活動
わが国のNSTにおいては経口摂取こそ最高の栄養法であると言われ、各施設では栄養管理の最終目標を経口摂取に置いてNST活動を行っている。 超高齢社会であり、様々な既往や疾患を持つ患者が多く、摂食・嚥下障害を持つ患者は増加の一途をたどっている。しかし、現在、適切な嚥下機能評価や訓練を提供できる施設も増え、各施設において摂食・嚥下障害看護における専門的知識や技術を学んだ摂食・嚥下障害看護認定看護師の存在も増えてきている。自身は現在、NSTの一員として活動しており、摂食・嚥下障害看護認定看護師として、摂食・嚥下リハビリチームに籍を置く。活動を通して、特に摂食・嚥下障害に対しては、経口摂取のみでは十分な...
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Published in | 静脈経腸栄養 Vol. 25; no. 6; pp. 1193 - 1198 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本静脈経腸栄養学会
2010
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1344-4980 1881-3623 |
DOI | 10.11244/jjspen.25.1193 |
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Summary: | わが国のNSTにおいては経口摂取こそ最高の栄養法であると言われ、各施設では栄養管理の最終目標を経口摂取に置いてNST活動を行っている。 超高齢社会であり、様々な既往や疾患を持つ患者が多く、摂食・嚥下障害を持つ患者は増加の一途をたどっている。しかし、現在、適切な嚥下機能評価や訓練を提供できる施設も増え、各施設において摂食・嚥下障害看護における専門的知識や技術を学んだ摂食・嚥下障害看護認定看護師の存在も増えてきている。自身は現在、NSTの一員として活動しており、摂食・嚥下障害看護認定看護師として、摂食・嚥下リハビリチームに籍を置く。活動を通して、特に摂食・嚥下障害に対しては、経口摂取のみでは十分な栄養摂取が困難であるため、NSTによる代替栄養等の管理や誤嚥予防と共に、チームでアプローチを行う必要性が高いと感じる。またチームでの関わりは、各職種が専門的知識を出し合い、患者にとって最良の結果を見出せる事であると日々感じている。 また、急性期病院でのNSTの役割は大きく、栄養管理、摂食・嚥下障害患者の嚥下機能の評価、訓練など専門的な知識や技術を駆使しながらチームで関わる事が必須である。そして、これらの結果を、次の生活の場につなげていく事は患者の生活の質に大きく関わるため、地域との連携が重要になってくる。ここでは、摂食・嚥下障害看護認定看護師である自身がNSTに関わる、当院のNSTの活動の実際と今後の展望を述べたい。. |
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ISSN: | 1344-4980 1881-3623 |
DOI: | 10.11244/jjspen.25.1193 |