Fournier壊疽の3例

Fournier壊疽は会陰部や陰嚢周囲に発症する壊疽性筋膜炎であり,死亡率が比較的に高く早期の診断と適切な治療を必要とする疾患である.今回,当科で経験したFournier壊疽3例について報告する.年齢は各々55歳,40歳,55歳で,全症例男性だった.基礎疾患として症例1で直腸癌,症例3で関節リウマチがあった.全症例とも病変部にCTにてガス像を認めた.検査所見では著明な白血球,CRPの上昇を認めた.起炎菌は多種多様であった.治療は全ての症例でドレナージおよび抗菌薬投与を行った.症例1,3は創部の安静のために人工肛門造設術を行った.全症例で救命可能であった....

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 71; no. 12; pp. 3219 - 3222
Main Authors 木戸川, 秀生, 鬼塚, 幸治, 山内, 潤身, 山吉, 隆友, 田上, 貴之, 伊藤, 重彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2010
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.71.3219

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Summary:Fournier壊疽は会陰部や陰嚢周囲に発症する壊疽性筋膜炎であり,死亡率が比較的に高く早期の診断と適切な治療を必要とする疾患である.今回,当科で経験したFournier壊疽3例について報告する.年齢は各々55歳,40歳,55歳で,全症例男性だった.基礎疾患として症例1で直腸癌,症例3で関節リウマチがあった.全症例とも病変部にCTにてガス像を認めた.検査所見では著明な白血球,CRPの上昇を認めた.起炎菌は多種多様であった.治療は全ての症例でドレナージおよび抗菌薬投与を行った.症例1,3は創部の安静のために人工肛門造設術を行った.全症例で救命可能であった.
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.71.3219