カスタムメイドのマウスガード装着が高校男子ラグビー選手の運動能力に及ぼす影響

「はじめに」学校保健の立場から, 学童期のスポーツ普及において安全にスポーツを楽しめる環境づくりが必要である. 学校管理下での怪我見舞金給付状況1)によると口の怪我がトップで, 体育授業やスポーツ部活動が原因で起こるものが多く含まれるため, スポーツ場面における口の怪我の予防は重要である. マウスガード製作の技術向上に伴い, 顎口腔領域の障害や外傷の軽減策としてマウスガードの需要は高まりつつある. 一方でマウスガードの装着と運動能力の関連性を解明することが求められているが, マウスガードの装着が運動能力に及ぼす有効性については一致した見解は得られていない鋤. 高校男子ラグビー選手を対象にカスタ...

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Published in日本生理人類学会誌 Vol. 12; no. 2; pp. 131 - 132
Main Author 中垣内, 真樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本生理人類学会 2007
Japan Society of Physiological Anthropology
Subjects
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ISSN1342-3215
2432-0986
DOI10.20718/jjpa.12.2_131

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Summary:「はじめに」学校保健の立場から, 学童期のスポーツ普及において安全にスポーツを楽しめる環境づくりが必要である. 学校管理下での怪我見舞金給付状況1)によると口の怪我がトップで, 体育授業やスポーツ部活動が原因で起こるものが多く含まれるため, スポーツ場面における口の怪我の予防は重要である. マウスガード製作の技術向上に伴い, 顎口腔領域の障害や外傷の軽減策としてマウスガードの需要は高まりつつある. 一方でマウスガードの装着と運動能力の関連性を解明することが求められているが, マウスガードの装着が運動能力に及ぼす有効性については一致した見解は得られていない鋤. 高校男子ラグビー選手を対象にカスタムメイドのマウスガードの装着が運動能力に及ぼす影響を検討した. 「方法」[2. 1対象] 対象者は, 顎口腔領域に障害のない高校男子ラグビー部員で, 本研究の主旨を十分に説明して承諾の得られた21名であった(16.0±0.7歳, 172.1±6.5cm, 69.8±6.5kg). [2. 2マウスガードの作製] マウスガードは, ジャストタッチ(クラレメディカル社)を用いて, 山田ら2)の方法に準じて専門医によって作成された.
ISSN:1342-3215
2432-0986
DOI:10.20718/jjpa.12.2_131