短時間の激運動後の最大下運動が血中乳酸及び血清FFAに及ぼす影響

著しい乳酸生成をともなう短時間の激運動後の回復期に血中乳酸の除去に効果的な運動強度 (35-40%Vo2max) の運動を行なう運動回復及び激運動後安静状態を保持する安静回復を実施した際の血中乳酸と血清FFAとの関係について検討するとともに, 回復期に行なわれた運動の代謝的特性を明らかにしようとした。 得られた結果は次の通りである。 1) 血中乳酸の除去は運動回復の方が安静回復に比べ速かった。 2) 安静回復初期では著しい血中乳酸の増加にともなって血清FFAは低い値を示し, 回復期問中, 安静値よりも低い値を示した。 3) 運動回復では運動継続にともなう血中乳酸の減少に対応した血清FFAは上昇...

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Published in体力科学 Vol. 31; no. 5; pp. 306 - 311
Main Authors 上林, 久雄, 駒井, 説夫, 白石, 龍生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本体力医学会 01.10.1982
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ISSN0039-906X
1881-4751
DOI10.7600/jspfsm1949.31.306

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Summary:著しい乳酸生成をともなう短時間の激運動後の回復期に血中乳酸の除去に効果的な運動強度 (35-40%Vo2max) の運動を行なう運動回復及び激運動後安静状態を保持する安静回復を実施した際の血中乳酸と血清FFAとの関係について検討するとともに, 回復期に行なわれた運動の代謝的特性を明らかにしようとした。 得られた結果は次の通りである。 1) 血中乳酸の除去は運動回復の方が安静回復に比べ速かった。 2) 安静回復初期では著しい血中乳酸の増加にともなって血清FFAは低い値を示し, 回復期問中, 安静値よりも低い値を示した。 3) 運動回復では運動継続にともなう血中乳酸の減少に対応した血清FFAは上昇傾向を示した。
ISSN:0039-906X
1881-4751
DOI:10.7600/jspfsm1949.31.306