しかめっ面とさようなら : 患者様の苦痛軽減の為に

当院の一般撮影で、撮影件数が最も多いのは胸部・腹部です。それは全体の約7割を占めています。そのとき立位または座位で撮影できる患者様は少なく、ほとんどが臥位での撮影となります。臥位の場合、患者様の身体の下に直接カセッテを入れるため、苦痛を与えてしまいます。そこで、私たちは患者様の苦痛軽減に取り組みました。実施出来る対策としては、第一に撮影までの時間を短くする為に撮影記録の確認を確認しておく。第二に患者様の状態把握する為に、病棟との話し合いと連携作業を行う。第三にはカセッテにクッションで工夫が出来れば苦痛の軽減が出来るとのことで試みた。その結果、1月の臥位での撮影件数296件中、苦痛の訴えがあった...

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Published inThe Journal of Showa Hospital Vol. 1; no. 1; pp. 55 - 58
Main Authors 田宮, 千春, 新井, 敬子, 和田, 宏幸, 青木, 美智子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 医療法人茜会 昭和病院 2004
Akane Medical Corporation, Showa Hospital
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ISSN1880-1528
1880-151X
DOI10.11163/akanekai.1.55

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Summary:当院の一般撮影で、撮影件数が最も多いのは胸部・腹部です。それは全体の約7割を占めています。そのとき立位または座位で撮影できる患者様は少なく、ほとんどが臥位での撮影となります。臥位の場合、患者様の身体の下に直接カセッテを入れるため、苦痛を与えてしまいます。そこで、私たちは患者様の苦痛軽減に取り組みました。実施出来る対策としては、第一に撮影までの時間を短くする為に撮影記録の確認を確認しておく。第二に患者様の状態把握する為に、病棟との話し合いと連携作業を行う。第三にはカセッテにクッションで工夫が出来れば苦痛の軽減が出来るとのことで試みた。その結果、1月の臥位での撮影件数296件中、苦痛の訴えがあった患者様は23件でした。目標の0件には及びませんでしたが、70%あった苦痛の訴えを8%まで減らせた。波及効果として、苦痛を軽減することで体動も減り、ロスフィルムも減少しました。あらかじめ撮影条件を決めることで撮影時間の短縮にもつながりました。私たちと患者双方にとって、有意義な結果になりました。
ISSN:1880-1528
1880-151X
DOI:10.11163/akanekai.1.55