感染症後外来の開設

新型コロナ感染症は治癒後も,嗅覚障害や,倦怠感,呼吸困難といった様々な症状が起こる感染症で,その発症機序については解明されていないことが多かった。当院では,2020年11月より総合診療内科を中心として感染症後外来の準備を進め2021年1月より外来を開始した。外来は総合診療内科をHUBとして症状に応じた多くの診療科で担当医を決め情報の散逸を防いだ。また,定期的な報告会を開催し情報を共有した。2023年6月5日までに912名の患者が受診した。新型コロナ感染症に対する治療のみならず,感染症後(後遺症)の対応について専門領域を有機的に協働することで大学病院ならではの医療が提供できた。...

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Bibliographic Details
Published in聖マリアンナ医科大学雑誌 Vol. 51; no. Suppl; pp. S163 - S167
Main Author 大坪, 毅人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 学校法人 聖マリアンナ医科大学医学会 2024
聖マリアンナ医科大学医学会
St. Marianna University Society of Medical Science
Subjects
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ISSN0387-2289
2189-0285
DOI10.14963/stmari.51.S163

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Summary:新型コロナ感染症は治癒後も,嗅覚障害や,倦怠感,呼吸困難といった様々な症状が起こる感染症で,その発症機序については解明されていないことが多かった。当院では,2020年11月より総合診療内科を中心として感染症後外来の準備を進め2021年1月より外来を開始した。外来は総合診療内科をHUBとして症状に応じた多くの診療科で担当医を決め情報の散逸を防いだ。また,定期的な報告会を開催し情報を共有した。2023年6月5日までに912名の患者が受診した。新型コロナ感染症に対する治療のみならず,感染症後(後遺症)の対応について専門領域を有機的に協働することで大学病院ならではの医療が提供できた。
ISSN:0387-2289
2189-0285
DOI:10.14963/stmari.51.S163