タイプA行動パターンおよび自己効力感が自覚的運動強度を利用した強度設定と全身持久性体力評価に与える影響

1980年代後半以降, 運動処方の強度設定については, 実施者本人の自覚を重視すべきとの考えが広まりつつある1,2). このような考えに基づく強度設定法は, 運動の継続性や実施者本人の積極的かつ自主的な運動への参加率を高める上で有効な手段といえる. いくつかの自覚に基づく方法の中でも, 15段階尺度の自覚的運動強度(15-point rating of perceived exertion :RPE)3)を利用した方法はこれまでの研究から有用性が確認されている. 例えば, 漸増負荷テストによってあらかじめ決定された無酸素性代謝閾値水準(anaerobic threshold :AT)のRPE(...

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Published in日本生理人類学会誌 Vol. 4; no. 4; pp. 159 - 164
Main Authors 田中, 喜代次, 大蔵, 倫博, 松尾, 知明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本生理人類学会 1999
Japan Society of Physiological Anthropology
Subjects
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ISSN1342-3215
2432-0986
DOI10.20718/jjpa.4.4_159

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Summary:1980年代後半以降, 運動処方の強度設定については, 実施者本人の自覚を重視すべきとの考えが広まりつつある1,2). このような考えに基づく強度設定法は, 運動の継続性や実施者本人の積極的かつ自主的な運動への参加率を高める上で有効な手段といえる. いくつかの自覚に基づく方法の中でも, 15段階尺度の自覚的運動強度(15-point rating of perceived exertion :RPE)3)を利用した方法はこれまでの研究から有用性が確認されている. 例えば, 漸増負荷テストによってあらかじめ決定された無酸素性代謝閾値水準(anaerobic threshold :AT)のRPE(平均的にはRPE12~14)にしたがって運動をおこなえば, 概ねAT水準に相当する強度を身体に負荷することができる. このような運動は, 生理学的にみて妥当かつ効果的な運動であることがこれまでに多くの研究成果から証明されている4,5,6).
ISSN:1342-3215
2432-0986
DOI:10.20718/jjpa.4.4_159