日本医科大学シミュレーション医療教育の過去・現在そして私が考えた未来

「これまでのシミュレーション医療教育での経験」脳外科医であった私が, シミュレーション医療教育に携わることになったのは, 2002年4月に前任の荒牧琢己教授の日本医科大学教育推進室 (現医学教育センター) に移籍して, 2012年3月に日本医科大学を定年退任するまででありました. 私の同在籍期間は, わずか10年間ではありましたが, 日本医科大学での新しい医学・医療教育の黎明期を担ってまいりました. その間, 本学会創設期のパイオニアであられる神津忠彦先生方らのお教えを受け, 私なりに本学のシミュレーション医療教育を思考錯誤しながら行ってまいりました. 臨床医であった私のシミュレーション教育者...

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Published in日本シミュレーション医療教育学会雑誌 Vol. 10; pp. 19 - 21
Main Author 志村, 俊郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本シミュレーション医療教育学会 2022
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ISSN2187-9281
2436-4452
DOI10.50950/jasehp.2022-10-07

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Summary:「これまでのシミュレーション医療教育での経験」脳外科医であった私が, シミュレーション医療教育に携わることになったのは, 2002年4月に前任の荒牧琢己教授の日本医科大学教育推進室 (現医学教育センター) に移籍して, 2012年3月に日本医科大学を定年退任するまででありました. 私の同在籍期間は, わずか10年間ではありましたが, 日本医科大学での新しい医学・医療教育の黎明期を担ってまいりました. その間, 本学会創設期のパイオニアであられる神津忠彦先生方らのお教えを受け, 私なりに本学のシミュレーション医療教育を思考錯誤しながら行ってまいりました. 臨床医であった私のシミュレーション教育者としての出発は, まず自身のBLS, ACLS指導者資格を医学教育共同利用拠点岐阜大学医学教育開発研究センター (MEDC) で得ることからはじまりました. その後, 文部科学省の平成18年度特色ある大学教育支援プログラムに日本医科大学が採択されたテーマ「学年や学部を超え互いに教えて学ぶ医学教育」の7つのプログラムの内, われわれは, 特に学生の救急蘇生グループである「みんなで学ぼう救急救命実行委員会」の仲間と救急蘇生講習会にインストラクターとして参加する相教的な臨床技能実習室 (C. S. Lab.) において, 本学のシミュレーション医学における臨床シナリオを応用するチーム基盤型教育を行いました.
ISSN:2187-9281
2436-4452
DOI:10.50950/jasehp.2022-10-07