特徴的なTinel徴候で術前診断がついた腋窩神経鞘腫の1例

症例は53歳，女性．乳癌検診で異常を指摘され当科受診した．エコーにて左乳腺に5mm大の低エコー腫瘤影と左腋窩に14mm大の腫瘤を認め，乳癌による腋窩転移を疑った．腋窩腫瘍のエコー下穿刺吸引細胞診時に左手に放散する痛み（Tinel徴候）が出現し，細胞診で紡錘形の細胞を認め神経原性腫瘍を疑った．全身麻酔下に肋間上腕神経と思われる神経を温存し腫瘍核出術を施行した．病理で神経鞘腫と診断された．術後経過は良好であった．...

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Published in日本臨床外科学会雑誌 Vol. 72; no. 7; pp. 1721 - 1724
Main Authors 今村, 清隆, 成田, 吉明, 嶋口, 万友, 松波, 己, 加藤, 弘明, 井上, 玲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床外科学会 2011
Subjects
axially tumor
schwannoma
Tinel 徴候
Tinel's sign
Tinel徴候
神経鞘腫
腋窩腫瘍
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ISSN1345-2843
1882-5133
DOI10.3919/jjsa.72.1721

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Summary:症例は53歳，女性．乳癌検診で異常を指摘され当科受診した．エコーにて左乳腺に5mm大の低エコー腫瘤影と左腋窩に14mm大の腫瘤を認め，乳癌による腋窩転移を疑った．腋窩腫瘍のエコー下穿刺吸引細胞診時に左手に放散する痛み（Tinel徴候）が出現し，細胞診で紡錘形の細胞を認め神経原性腫瘍を疑った．全身麻酔下に肋間上腕神経と思われる神経を温存し腫瘍核出術を施行した．病理で神経鞘腫と診断された．術後経過は良好であった．
ISSN:1345-2843
1882-5133
DOI:10.3919/jjsa.72.1721