未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術後に再開通・増大・破裂の経時的画像変化をとらえた1 例

【目的】未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術を行い,再開通,動脈瘤増大,破裂の経時的画像変化を捉えた1 例を経験したので報告する.【症例】75 歳男性.未破裂脳底動脈瘤に対しコイル塞栓術を行い半年後はcomplete occlusion であった.半年毎のMRA でフォローアップを行ったが,再開通をきたし,その後,動脈瘤の増大を認めた.再治療の同意が得られず,6 年後に破裂を来した.その間の動脈瘤の形状変化を10 回のMRA にて捉えることができた.【結論】破裂までの経時的な形状変化を捉えた画像は貴重であり,症例の蓄積が必要であるが,本症例では動脈瘤の頂点に達する血流を認めた時,もしくは動脈瘤の増大を認...

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Bibliographic Details
Published inJournal of Neuroendovascular Therapy Vol. 9; no. 4; pp. 203 - 208
Main Authors 寺田, 友昭, 大西, 麻紀子, 河野, 健一, 新谷, 亜紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会 2015
日本脳神経血管内治療学会
Subjects
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ISSN1882-4072
2186-2494
DOI10.5797/jnet.jnet.cr.2015-0025

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Summary:【目的】未破裂脳動脈瘤コイル塞栓術を行い,再開通,動脈瘤増大,破裂の経時的画像変化を捉えた1 例を経験したので報告する.【症例】75 歳男性.未破裂脳底動脈瘤に対しコイル塞栓術を行い半年後はcomplete occlusion であった.半年毎のMRA でフォローアップを行ったが,再開通をきたし,その後,動脈瘤の増大を認めた.再治療の同意が得られず,6 年後に破裂を来した.その間の動脈瘤の形状変化を10 回のMRA にて捉えることができた.【結論】破裂までの経時的な形状変化を捉えた画像は貴重であり,症例の蓄積が必要であるが,本症例では動脈瘤の頂点に達する血流を認めた時,もしくは動脈瘤の増大を認めた時に再治療を行うべきと思われた.
ISSN:1882-4072
2186-2494
DOI:10.5797/jnet.jnet.cr.2015-0025