体幹部定位放射線治療後のサルベージ手術の検討

体幹部定位放射線治療後のサルベージ手術4例につき検討した.3例は肺葉切除術を,1例は楔状切除術を施行した.体幹部定位放射線治療の影響と思われる胸壁との癒着は2例で全く認めず,2例は軽度癒着を認めた.手術は通常と変わらず遂行でき,術後経過も良好であった.今後,原発性肺癌・転移性肺癌に対する体幹部定位放射線治療が増えると予想される.これに伴い,局所再発症例に遭遇する機会も増すと思われる.このような症例に対するサルベージ手術は安全かつ有用と考える....

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Published in日本呼吸器外科学会雑誌 Vol. 26; no. 6; pp. 647 - 653
Main Authors 桑田, 裕美, 伊藤, 秀幸, 清家, 彩子, 木村, 尚子, 喜納, 五月, 長阪, 智
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会 15.09.2012
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ISSN0919-0945
1881-4158
DOI10.2995/jacsurg.26.647

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Summary:体幹部定位放射線治療後のサルベージ手術4例につき検討した.3例は肺葉切除術を,1例は楔状切除術を施行した.体幹部定位放射線治療の影響と思われる胸壁との癒着は2例で全く認めず,2例は軽度癒着を認めた.手術は通常と変わらず遂行でき,術後経過も良好であった.今後,原発性肺癌・転移性肺癌に対する体幹部定位放射線治療が増えると予想される.これに伴い,局所再発症例に遭遇する機会も増すと思われる.このような症例に対するサルベージ手術は安全かつ有用と考える.
ISSN:0919-0945
1881-4158
DOI:10.2995/jacsurg.26.647