画像誘導放射線治療の位置精度評価のためのファントムと解析プログラムの開発

【目的】IGRTの位置精度評価のためのファントム,解析プログラムを作成し,複数施設で本評価方法の解析精度検証と実用性を実証した.【方法】自作ファントムを使用してend to end試験を行い,画像照合後を基準としてマイクロメータで任意量変位後のEPID画像を取得した.自作の解析プログラムと市販ソフトウェアを使用して,標的と照射野の中心位置の差を算出した.3施設で,本IGRT位置精度評価方法の検証を行った.【結果】EPID画像か算出した標的の移動量とマイクロメータで変位させた任意量の差は最大で自作の解析プログラムが0.24 mm,市販ソフトウェアが0.30 mmであった.3施設で取得したEPID...

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Published in日本放射線技術学会雑誌 Vol. 80; no. 2; pp. 207 - 215
Main Authors 野崎, 浩茂, 三浦, 英治, 奥村, 拓朗, 國本, 陽英, 林, 宏祐, 羽原, 幸作, 小澤, 修一, 川久保, 淳, 山田, 聖, 中尾, 稔, 永田, 靖
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本放射線技術学会 2024
Subjects
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ISSN0369-4305
1881-4883
DOI10.6009/jjrt.2024-1389

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Summary:【目的】IGRTの位置精度評価のためのファントム,解析プログラムを作成し,複数施設で本評価方法の解析精度検証と実用性を実証した.【方法】自作ファントムを使用してend to end試験を行い,画像照合後を基準としてマイクロメータで任意量変位後のEPID画像を取得した.自作の解析プログラムと市販ソフトウェアを使用して,標的と照射野の中心位置の差を算出した.3施設で,本IGRT位置精度評価方法の検証を行った.【結果】EPID画像か算出した標的の移動量とマイクロメータで変位させた任意量の差は最大で自作の解析プログラムが0.24 mm,市販ソフトウェアが0.30 mmであった.3施設で取得したEPID画像の標的と照射野の中心位置の差は最大で0.97 mmであった.【結語】自作したファントム,解析プログラムを用いた本評価方法はIGRTの位置精度を評価することが可能である.
ISSN:0369-4305
1881-4883
DOI:10.6009/jjrt.2024-1389