十二指腸病変に対する腹腔鏡・内視鏡合同手術の経験

十二指腸腫瘍に対する内視鏡的切除は穿孔などの合併症の頻度が高く難しいことは知られている。また,腹腔鏡下手術での十二指腸腫瘍に対する部分切除は腫瘍の範囲を同定しにくく,切除範囲の決定に難渋する。比企らにより胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡・内視鏡合同手術が報告されているが,今回われわれは腹腔鏡・内視鏡双方の利点を生かし,欠点を補うことを目的に十二指腸腫瘍に対する腹腔鏡・内視鏡合同手術を4例施した。3例が腺腫で1例がGISTであった。全例で術後経過は良好であった。腹腔鏡・内視鏡合同手術は十二指腸腫瘍に対する術式として選択肢の一つとなりえると考える。...

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Bibliographic Details
Published inNihon Fukubu Kyukyu Igakkai Zasshi (Journal of Abdominal Emergency Medicine) Vol. 31; no. 7; pp. 993 - 997
Main Authors 佐近, 雅宏, 澤野, 紳二, 高田, 学, 荒居, 琢磨, 三輪, 史郎, 宗像, 康博, 立岩, 伸之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本腹部救急医学会 2011
Japanese Society for Abdominal Emergency Medicine
Subjects
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ISSN1340-2242
1882-4781
DOI10.11231/jaem.31.993

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Summary:十二指腸腫瘍に対する内視鏡的切除は穿孔などの合併症の頻度が高く難しいことは知られている。また,腹腔鏡下手術での十二指腸腫瘍に対する部分切除は腫瘍の範囲を同定しにくく,切除範囲の決定に難渋する。比企らにより胃粘膜下腫瘍に対する腹腔鏡・内視鏡合同手術が報告されているが,今回われわれは腹腔鏡・内視鏡双方の利点を生かし,欠点を補うことを目的に十二指腸腫瘍に対する腹腔鏡・内視鏡合同手術を4例施した。3例が腺腫で1例がGISTであった。全例で術後経過は良好であった。腹腔鏡・内視鏡合同手術は十二指腸腫瘍に対する術式として選択肢の一つとなりえると考える。
ISSN:1340-2242
1882-4781
DOI:10.11231/jaem.31.993