原発性小腸癌の内視鏡診断と治療

小腸悪性腫瘍は,全消化管悪性腫瘍の中の2%以下といわれ非常にまれな疾患であり,これまで診断も困難であった。しかし近年のダブルバルーン小腸内視鏡やカプセル内視鏡の登場により小腸悪性腫瘍について徐々に解明されつつある。今回われわれはダブルバルーン小腸内視鏡にて14例の原発性小腸癌を経験した。それらはいずれも進行癌でOGIB(原因不明の消化管出血)やイレウス症状で発症しoncologic emergencyとして対応するものであった。自験例14例を提示するとともに原発性小腸癌について概説する。...

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Published in日本腹部救急医学会雑誌 Vol. 30; no. 5; pp. 665 - 669
Main Authors 太田垣, 裕子, 岡田, 章良, 川添, 智太郎, 田村, 公佑, 山崎, 之良, 金, 民, 奥, 順介, 李, 兆亮, 柚木崎, 紘司, 山階, 武, 阿部, 孝, 赤松, 大樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本腹部救急医学会 31.07.2010
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ISSN1340-2242
1882-4781
DOI10.11231/jaem.30.665

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Summary:小腸悪性腫瘍は,全消化管悪性腫瘍の中の2%以下といわれ非常にまれな疾患であり,これまで診断も困難であった。しかし近年のダブルバルーン小腸内視鏡やカプセル内視鏡の登場により小腸悪性腫瘍について徐々に解明されつつある。今回われわれはダブルバルーン小腸内視鏡にて14例の原発性小腸癌を経験した。それらはいずれも進行癌でOGIB(原因不明の消化管出血)やイレウス症状で発症しoncologic emergencyとして対応するものであった。自験例14例を提示するとともに原発性小腸癌について概説する。
ISSN:1340-2242
1882-4781
DOI:10.11231/jaem.30.665