2018年度一般社団法人日本ペインクリニック学会ペインクリニック専門医認定試験および模範解答
I 記述問題 【大問題】 選択記述問題: 以下の2題から1題を選び, 所定の用紙に解答してください. (配点: 15点) 1. 55歳, 男性. 身長170cm, 体重80kg. 20歳時より1日15本の喫煙歴があり, アルコールの多飲歴はない. 42歳時の健康診断で高血圧(BP 150/87mmHg)と糖尿病(HbA1c 7.8)を指摘され治療を開始したが, 1年で自己中断した. 53歳時, 両趾先に針で刺すようなしびれ(痛み)が出現し, 増強したために, 再度, 病院を受診したところ, BP 140/82mmHg, HbA1c 8.2で, 心電図異常はなかった. 神経学的診察で, 膝蓋腱反...
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| Published in | Journal of Japan Society of Pain Clinicians Vol. 26; no. 1; pp. 77 - 84 |
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| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本ペインクリニック学会
25.02.2019
日本ペインクリニック学会 Japan Society of Pain Clinicians |
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| ISSN | 1340-4903 1884-1791 |
| DOI | 10.11321/jjspc.19-26181 |
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| Summary: | I 記述問題 【大問題】 選択記述問題: 以下の2題から1題を選び, 所定の用紙に解答してください. (配点: 15点) 1. 55歳, 男性. 身長170cm, 体重80kg. 20歳時より1日15本の喫煙歴があり, アルコールの多飲歴はない. 42歳時の健康診断で高血圧(BP 150/87mmHg)と糖尿病(HbA1c 7.8)を指摘され治療を開始したが, 1年で自己中断した. 53歳時, 両趾先に針で刺すようなしびれ(痛み)が出現し, 増強したために, 再度, 病院を受診したところ, BP 140/82mmHg, HbA1c 8.2で, 心電図異常はなかった. 神経学的診察で, 膝蓋腱反射とアキレス腱反射の消失, 内果部振動覚軽度の低下と足部の知覚低下があり, 治療再開となった. 本症例の診断名, その病態と治療法について述べてください. <解答例> 疾患は糖尿病の経過中に膝蓋腱反射・アキレス腱反射, 内果部振動覚低下を生じており有痛性糖尿病性神経障害と診断できる. |
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| ISSN: | 1340-4903 1884-1791 |
| DOI: | 10.11321/jjspc.19-26181 |