複数の需要シナリオ下でタスク共有を認めた混合品種組立ライン

本研究では複数の需要シナリオが与えられたもとで共有タスクを認めた混合品種組立ラインのバランシング問題に着目した.すべての需要シナリオでタスクの並びは固定するが,実現する需要に応じてステーション数ならびにタスクとステーションの対応付けは変更できるものとし,2つの混合整数計画モデルを構築して順に解いた.共有できるタスク数は1以下とし,バッファ配置も決定事項に含めた.数値実験より複数の需要シナリオを考慮したラインの設計が平均的には好ましいこと,タスク共有は使用ステーション数の増加を抑える場合があるが想定しないシナリオへの対応力は限られていること,望ましい製造順序はバッファ数に影響されることが明らかと...

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Published in日本経営工学会論文誌 Vol. 76; no. 1; pp. 26 - 35
Main Authors 高橋, 勝彦, 鳥越, 悠希, 長沢, 敬祐, 森川, 克己
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本経営工学会 15.04.2025
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ISSN1342-2618
2187-9079
DOI10.11221/jima.76.26

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Summary:本研究では複数の需要シナリオが与えられたもとで共有タスクを認めた混合品種組立ラインのバランシング問題に着目した.すべての需要シナリオでタスクの並びは固定するが,実現する需要に応じてステーション数ならびにタスクとステーションの対応付けは変更できるものとし,2つの混合整数計画モデルを構築して順に解いた.共有できるタスク数は1以下とし,バッファ配置も決定事項に含めた.数値実験より複数の需要シナリオを考慮したラインの設計が平均的には好ましいこと,タスク共有は使用ステーション数の増加を抑える場合があるが想定しないシナリオへの対応力は限られていること,望ましい製造順序はバッファ数に影響されることが明らかとなった.
ISSN:1342-2618
2187-9079
DOI:10.11221/jima.76.26