ラインが停止しない条件下における投入順序とコンベヤ速度を同時に考慮した混合組立ライン問題

混合組立ライン問題とは,組立ラインに対して製品の投入順序を決定する問題である.投入順序を決定するためには,作業編成が行われていることが前提になっている.通常,計画期間中の稼動時間と生産量からサイクルタイムが求められ,ラインバランシングにより作業編成が行われている.そのため多くの研究では,サイクルタイムは,あらかじめ与えられているものとして投入順序を求めてきた.本研究では,コンベヤ速度を調整することでサイクルタイムを変更できる混合組立ラインに対して,ライン停止を発生させずにメイクスパン最小化を目指した問題に取り組んだ.この問題に対して,最適コンベヤ速度の上下限値の設定方法やメイクスパンに与える影...

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Published in日本経営工学会論文誌 Vol. 76; no. 1; pp. 15 - 25
Main Authors 倉重, 賢治, 柳川, 佳也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本経営工学会 15.04.2025
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ISSN1342-2618
2187-9079
DOI10.11221/jima.76.15

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Summary:混合組立ライン問題とは,組立ラインに対して製品の投入順序を決定する問題である.投入順序を決定するためには,作業編成が行われていることが前提になっている.通常,計画期間中の稼動時間と生産量からサイクルタイムが求められ,ラインバランシングにより作業編成が行われている.そのため多くの研究では,サイクルタイムは,あらかじめ与えられているものとして投入順序を求めてきた.本研究では,コンベヤ速度を調整することでサイクルタイムを変更できる混合組立ラインに対して,ライン停止を発生させずにメイクスパン最小化を目指した問題に取り組んだ.この問題に対して,最適コンベヤ速度の上下限値の設定方法やメイクスパンに与える影響を述べた.また,解法としてSAを適用し,数値実験によりその効果を明らかにした.
ISSN:1342-2618
2187-9079
DOI:10.11221/jima.76.15