同行訪問事業開始に向けた介護支援専門員へのアンケート調査
介護予防・生活支援サービス事業対象者(以下,事業対象者)となった地域住民の自宅を介護支援専門員(Care Manager:以下,CM)とリハビリテーション専門職(以下,リハ専門職)で訪問する「同行訪問事業」の開始にあたり,これまでのCMの初回自宅訪問時の課題や,これからのリハ専門職との協働における期待や不安を明らかにすることを目的に,CM に対しアンケート調査を実施し,得られた回答をSteps for Coding and Theorization を一部改変した方法にて分析した。初回自宅訪問時の課題として,事業対象者の状態や信頼関係の未構築による聞き取りや生活環境確認の困難さ,事務作業も含め...
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| Published in | Physical Therapy Kagoshima Vol. 2; pp. 8 - 13 |
|---|---|
| Main Authors | , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
公益社団法人 鹿児島県理学療法士協会
2023
Kagoshima Physical Association |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 2436-8458 |
| DOI | 10.57357/ptkagoshima.2.0_8 |
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| Summary: | 介護予防・生活支援サービス事業対象者(以下,事業対象者)となった地域住民の自宅を介護支援専門員(Care Manager:以下,CM)とリハビリテーション専門職(以下,リハ専門職)で訪問する「同行訪問事業」の開始にあたり,これまでのCMの初回自宅訪問時の課題や,これからのリハ専門職との協働における期待や不安を明らかにすることを目的に,CM に対しアンケート調査を実施し,得られた回答をSteps for Coding and Theorization を一部改変した方法にて分析した。初回自宅訪問時の課題として,事業対象者の状態や信頼関係の未構築による聞き取りや生活環境確認の困難さ,事務作業も含めた長時間の訪問等が挙げられた。リハ専門職への期待では個別の事業対象者に対する助言とともに,情報共有や対話による協働が挙げられた。不安としては職種間の視点の違いやCM の負担感の増加,同行訪問の適切な時期や具体的方法の未構築が挙げられた。同行訪問により事業対象者の生活課題の解決に繋げたい一方で,関わり方次第では負担の増加も懸念され,協働方法について検討を重ね実践していく必要があると考えられた。 |
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| ISSN: | 2436-8458 |
| DOI: | 10.57357/ptkagoshima.2.0_8 |