尿管ステント培養はルーチン検査として必要か
【緒言】自排尿での尿培養と尿管ステント培養における分離菌の乖離する可能性が指摘されており, その有効性について検討した. 【対象と方法】2017年から2020年にステント培養を施行し, 陽性であった61例を対象とした. 【結果】術前尿培養とステント培養の完全一致率は腎盂側で55.0%, 膀胱側で50.0%であった. 術後の有熱性尿路感染症にて血液培養が陽性となった症例を4例認めた. 原因菌が術前尿培養から分離されたのは2例であったが, 4例ともステント培養からは分離されていた. 【考察】術前尿培養とステント培養の結果の乖離を比較的高い頻度で認めた. 術前尿培養と比較してステント培養は術後有熱性...
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| Published in | Japanese Journal of Endourology and Robotics Vol. 35; no. 2; pp. 261 - 265 |
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| Main Authors | , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本泌尿器内視鏡・ロボティクス学会
2022
Japanese Society of Endourology and Robotics |
| Subjects | |
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| ISSN | 2436-875X |
| DOI | 10.11302/jserjje.35.2_261 |
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| Summary: | 【緒言】自排尿での尿培養と尿管ステント培養における分離菌の乖離する可能性が指摘されており, その有効性について検討した. 【対象と方法】2017年から2020年にステント培養を施行し, 陽性であった61例を対象とした. 【結果】術前尿培養とステント培養の完全一致率は腎盂側で55.0%, 膀胱側で50.0%であった. 術後の有熱性尿路感染症にて血液培養が陽性となった症例を4例認めた. 原因菌が術前尿培養から分離されたのは2例であったが, 4例ともステント培養からは分離されていた. 【考察】術前尿培養とステント培養の結果の乖離を比較的高い頻度で認めた. 術前尿培養と比較してステント培養は術後有熱性尿路感染症の原因菌を反映している傾向にあったため, ステント培養を行うことは有用と考えられた. |
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| ISSN: | 2436-875X |
| DOI: | 10.11302/jserjje.35.2_261 |