脳血管攣縮による脳梗塞のCT所見 加齢による影響
「はじめに」脳血管攣縮による脳梗塞はクモ膜下出血の予後を左右する重要な因子である. その梗塞巣は単一血管の閉塞によるものとは異なり複雑なCT所見を呈することが多い. 脳血管攣縮による脳梗塞のCT所見を低吸収域の形状や分布から解析した. また年齢によるCT所見の差異を検討した. 「対象と方法」過去14年間に当施設に入院した破裂脳動脈瘤によるクモ膜下出血患者301例中, 出血発作後7日以内に根治手術を行い, CTで経時的変化を観察しえたのは169例である. このうち症候性脳血管攣縮の評価が困難な急性期死亡例やHunt & Kosnik Grade Vの症例を除いた159例を対象とした. 男...
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          | Published in | 脳卒中の外科 Vol. 24; no. 4; pp. 268 - 272 | 
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| Main Authors | , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本脳卒中の外科学会
    
        30.07.1996
     日本脳卒中の外科研究会  | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0914-5508 1880-4683  | 
| DOI | 10.2335/scs1987.24.4_268 | 
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| Summary: | 「はじめに」脳血管攣縮による脳梗塞はクモ膜下出血の予後を左右する重要な因子である. その梗塞巣は単一血管の閉塞によるものとは異なり複雑なCT所見を呈することが多い. 脳血管攣縮による脳梗塞のCT所見を低吸収域の形状や分布から解析した. また年齢によるCT所見の差異を検討した. 「対象と方法」過去14年間に当施設に入院した破裂脳動脈瘤によるクモ膜下出血患者301例中, 出血発作後7日以内に根治手術を行い, CTで経時的変化を観察しえたのは169例である. このうち症候性脳血管攣縮の評価が困難な急性期死亡例やHunt & Kosnik Grade Vの症例を除いた159例を対象とした. 男性70例, 女性89例で, 年齢は32歳から82歳 (平均56.5歳) であった. 術前臨床重症度は, Hunt & Kosnik分類で, CT所見はFisher分類で評価した. 転帰は退院時のGlasgow Outcome Scale (GOS) により判定した. | 
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| ISSN: | 0914-5508 1880-4683  | 
| DOI: | 10.2335/scs1987.24.4_268 |