肝移植後C型肝炎再発に対するソホスブビル含有治療の有効性
肝移植後C型肝炎に対するDirect Acting Antivirals(DAA)治療効果を検討した.Genotype1は29症例で,ダクラタスビル+アスナプレビル(DCV+ASV)5例,ソホスブビル+レジパスビル(SOF+LDV)25例(含DCV+ASV無効1例),Genotype2が2症例でSOF+リバビリン治療を行った.DCV+ASVは5例中4例で治療完遂,3例でSustained viral response(SVR)24を達成.SOF+LDVは全例SVR24を達成.移植後2カ月以内の肝炎再燃例も含まれているが問題なく治療完遂可能であった.Genotype2はSVR24を達成.SOF中...
Saved in:
Published in | 肝臓 Vol. 58; no. 11; pp. 599 - 604 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本肝臓学会
2017
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0451-4203 1881-3593 |
DOI | 10.2957/kanzo.58.599 |
Cover
Summary: | 肝移植後C型肝炎に対するDirect Acting Antivirals(DAA)治療効果を検討した.Genotype1は29症例で,ダクラタスビル+アスナプレビル(DCV+ASV)5例,ソホスブビル+レジパスビル(SOF+LDV)25例(含DCV+ASV無効1例),Genotype2が2症例でSOF+リバビリン治療を行った.DCV+ASVは5例中4例で治療完遂,3例でSustained viral response(SVR)24を達成.SOF+LDVは全例SVR24を達成.移植後2カ月以内の肝炎再燃例も含まれているが問題なく治療完遂可能であった.Genotype2はSVR24を達成.SOF中心レジメンで100%のSVR24達成率であり,移植後早期においても問題なくウイルス駆除達成可能であった.C型肝硬変の肝移植適応評価においてC型肝炎のネガティブインパクトはなくなったと言っても過言ではない. |
---|---|
ISSN: | 0451-4203 1881-3593 |
DOI: | 10.2957/kanzo.58.599 |