ウェアラブルセンサのスポーツ健康科学分野での応用可能性

自律神経系が関与する心拍や血圧は、安静時においても一拍毎に変化し、その変動は自律神経機能のモニタリング指標として広く用いられている。一方、運動時には心拍数の増加や血圧の上昇がみられ、これらのモニタリングは運動強度の把握のみならず、リスクマネジメントの観点からも非常に重要である。従って、このような生理学指標のモニタリングをウェアラブルセンサにて簡便に行うことができれば、スポーツ健康科学分野での広い応用が期待できる。本発表では、スポーツ健康科学分野における、心拍、血圧、呼吸を用いた実践的研究の紹介を通じて、ウェアラブルセンサのスポーツ健康科学部分野での応用の可能性を考察する。第一に安静時の呼吸方法...

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Published inTransactions of Japanese Society for Medical and Biological Engineering Vol. 55Annual; no. 4AM-Abstract; p. 305
Main Authors 瀧, 千波, 塩澤, 成弘, 木村, 哲也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本生体医工学会 2017
Japanese Society for Medical and Biological Engineering
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ISSN1347-443X
1881-4379
DOI10.11239/jsmbe.55Annual.305

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Summary:自律神経系が関与する心拍や血圧は、安静時においても一拍毎に変化し、その変動は自律神経機能のモニタリング指標として広く用いられている。一方、運動時には心拍数の増加や血圧の上昇がみられ、これらのモニタリングは運動強度の把握のみならず、リスクマネジメントの観点からも非常に重要である。従って、このような生理学指標のモニタリングをウェアラブルセンサにて簡便に行うことができれば、スポーツ健康科学分野での広い応用が期待できる。本発表では、スポーツ健康科学分野における、心拍、血圧、呼吸を用いた実践的研究の紹介を通じて、ウェアラブルセンサのスポーツ健康科学部分野での応用の可能性を考察する。第一に安静時の呼吸方法(鼻呼吸、口呼吸)の違いが、心拍フラクタルゆらぎの動的特性に与える影響から、呼吸方法の違いによる自律神経活動の変化について検討した研究を紹介する。次に、自律神経系の筋パフォーマンスへの関与の可能性について検討した研究について紹介する。
ISSN:1347-443X
1881-4379
DOI:10.11239/jsmbe.55Annual.305