2023年度 高齢者のための健診・予防医療のあり方検討委員会 報告書 2022年度からの検討内容と「高齢者向け健診の実態調査」の結果報告
「はじめに」筆者は, 前任の津下一代委員長から引き継ぎ, 2022年度より本委員会の委員長を務めている. 2021年度の委員会報告においては, 運動器, 感覚器(聴力, 視機能), 泌尿器, 循環器について深掘りして検討された. その報告を踏まえて, 新たな検討を加えたので報告する. また, 「高齢者向けの健診の実態調査」の報告も併せて行う. 「本委員会に検討された内容」「1)対象年齢について」当初は前期高齢者, つまり65歳以上を対象としての健診を考えていたが, まずは, 対象年齢を50歳に引き下げた. 引き下げた理由については, 下記に述べる. 65歳以上の高齢者就業者数は18年連続で増加...
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Published in | 人間ドック Vol. 38; no. 5; pp. 699 - 712 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本人間ドック学会
2024
日本人間ドック学会 |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1880-1021 2186-5027 |
DOI | 10.11320/ningendock.38.699 |
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Summary: | 「はじめに」筆者は, 前任の津下一代委員長から引き継ぎ, 2022年度より本委員会の委員長を務めている. 2021年度の委員会報告においては, 運動器, 感覚器(聴力, 視機能), 泌尿器, 循環器について深掘りして検討された. その報告を踏まえて, 新たな検討を加えたので報告する. また, 「高齢者向けの健診の実態調査」の報告も併せて行う. 「本委員会に検討された内容」「1)対象年齢について」当初は前期高齢者, つまり65歳以上を対象としての健診を考えていたが, まずは, 対象年齢を50歳に引き下げた. 引き下げた理由については, 下記に述べる. 65歳以上の高齢者就業者数は18年連続で増加し, 2022年では909万人と過去最高となっている. さらに, 65~69歳の就業率は50.3%, 70歳以上は18.1%であり, 働く前期高齢者の健康管理は益々重要となっている. つまり, 経験豊富な前期高齢者は企業にとっても戦力になるし, 前期高齢者にとっても社会参加を維持することは健康維持にも直結していると思われる. |
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ISSN: | 1880-1021 2186-5027 |
DOI: | 10.11320/ningendock.38.699 |