Mモードを用いた経口腔超音波検査による舌不随意運動の評価

「はじめに」経口腔頸動脈超音波検査 (transoral carotid ultrasonography : TOCU) は, 通常の頸動脈エコーでは観察できない高位の内頸動脈を観察するために, 開発された. 経腟用プローブを口腔内に挿入し, 左右の咽頭側壁に先端を当てて内頸動脈遠位部を観察する. 内頸動脈評価において高い有用性をもつことは, これまで多く報告されてきているが, TOCUは口腔内を評価する超音波という特性から, 血管評価以外にも有用性をもつ可能性がある. そのため本検査の名称は, 広義には経口腔超音波検査と呼ぶことが適している. 今回われわれは, Mモードを用いた経口腔超音波検...

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Published inNeurosonology Vol. 31; no. 3; pp. 134 - 137
Main Authors 柳澤, 俊之, 白石, 眞, 長谷川, 泰弘, 萩原, 悠太, 田中, 啓太, 土橋, 瑶子, 眞木, 二葉, 鷹尾, 直誠, 曽我, 海馬, 清水, 高弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本脳神経超音波学会 2018
日本脳神経超音波学会
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ISSN0917-074X
DOI10.2301/neurosonology.31.134

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Summary:「はじめに」経口腔頸動脈超音波検査 (transoral carotid ultrasonography : TOCU) は, 通常の頸動脈エコーでは観察できない高位の内頸動脈を観察するために, 開発された. 経腟用プローブを口腔内に挿入し, 左右の咽頭側壁に先端を当てて内頸動脈遠位部を観察する. 内頸動脈評価において高い有用性をもつことは, これまで多く報告されてきているが, TOCUは口腔内を評価する超音波という特性から, 血管評価以外にも有用性をもつ可能性がある. そのため本検査の名称は, 広義には経口腔超音波検査と呼ぶことが適している. 今回われわれは, Mモードを用いた経口腔超音波検査 (transoral motion-mode ultrasonography : TOMU) を施行して舌不随意運動の周波数測定を行い, 診断に有用であった症例を経験したので報告する. 「症例」患者 : 77歳, 男性.
ISSN:0917-074X
DOI:10.2301/neurosonology.31.134