高血圧治療のための埋込型腎神経冷却デバイスの改良と神経への冷却効果評価

本研究の目的は高血圧患者の腎神経表面温度を抑制可能な埋込型腎神経冷却デバイスの改良である。我々は埋込型腎神経冷却デバイスのコンセプトを実現するためにペルチェ素子とヒートパイプを組み合わせた設計を行った。埋込型デバイスはa) 3.94mmの厚さと3.2mm×3.2mmの冷却面を有するペルチェ素子、b) 6mmの直径と250mmの長さを有するヒートパイプとを機械的及び熱的にペルチェ素子の放熱面に接合して作製した。また、我々はペルチェ素子の供給電力における温度変化をサーモカメラで観測し作製した冷却デバイスの冷却性能を調べた。結果として、冷却面温度はヒートパイプを用いることで制御可能な温度を示すことが...

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Published inTransactions of Japanese Society for Medical and Biological Engineering Vol. 55Annual; no. 3PM-Abstract; p. 236
Main Authors 坪子, 侑佑, 中潟, 寛, 山田, 昭博, 白石, 泰之, 弓場, 充, 山家, 智之, 井上, 雄介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本生体医工学会 2017
Japanese Society for Medical and Biological Engineering
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ISSN1347-443X
1881-4379
DOI10.11239/jsmbe.55Annual.236

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Summary:本研究の目的は高血圧患者の腎神経表面温度を抑制可能な埋込型腎神経冷却デバイスの改良である。我々は埋込型腎神経冷却デバイスのコンセプトを実現するためにペルチェ素子とヒートパイプを組み合わせた設計を行った。埋込型デバイスはa) 3.94mmの厚さと3.2mm×3.2mmの冷却面を有するペルチェ素子、b) 6mmの直径と250mmの長さを有するヒートパイプとを機械的及び熱的にペルチェ素子の放熱面に接合して作製した。また、我々はペルチェ素子の供給電力における温度変化をサーモカメラで観測し作製した冷却デバイスの冷却性能を調べた。結果として、冷却面温度はヒートパイプを用いることで制御可能な温度を示すことが示唆された。
ISSN:1347-443X
1881-4379
DOI:10.11239/jsmbe.55Annual.236