再生可能エネルギーの活用のための宅配電気トラックの最適経路選択

近年,太陽光発電の普及により,電力事情が変化している.時間によって電力市場価格や発電時の二酸化炭素排出量が大きく変化している.電気自動車の経路問題についての研究の多くは,電気自動車の走行距離に着目して配送経路を検討したものである.我々は,走行距離よりも充電コストと二酸化炭素排出量を最小化する電気自動車による配送問題を考える.提案する数理モデルを用いて適切な経路を示し,充電コスト,二酸化炭素排出量,走行距離のトレードオフを議論する.また,モデルの適用事例として,実在の地域を想定した数値実験を行い,利用する充電ステーションの特徴や電気自動車による充電コスト,二酸化炭素排出量の削減効果を示す....

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Published in日本経営工学会論文誌 Vol. 75; no. 2; pp. 37 - 48
Main Authors 太田, 豊, 植田, 和樹, 岩田, 章裕, 森田, 浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本経営工学会 15.07.2024
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ISSN1342-2618
2187-9079
DOI10.11221/jima.75.37

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Summary:近年,太陽光発電の普及により,電力事情が変化している.時間によって電力市場価格や発電時の二酸化炭素排出量が大きく変化している.電気自動車の経路問題についての研究の多くは,電気自動車の走行距離に着目して配送経路を検討したものである.我々は,走行距離よりも充電コストと二酸化炭素排出量を最小化する電気自動車による配送問題を考える.提案する数理モデルを用いて適切な経路を示し,充電コスト,二酸化炭素排出量,走行距離のトレードオフを議論する.また,モデルの適用事例として,実在の地域を想定した数値実験を行い,利用する充電ステーションの特徴や電気自動車による充電コスト,二酸化炭素排出量の削減効果を示す.
ISSN:1342-2618
2187-9079
DOI:10.11221/jima.75.37