身体活動量とボディ・アウェアネスの関連 日本人女子大学生を対象とした横断研究

「I 緒言」これまで, 身体活動量が多い人ほど疾病や死亡のリスクが低いことは, 日本人を対象としたいくつかの疫学研究によって報告されてきた (Hayasaka et al., 2009 ; Inoue et al., 2008 ; Ueshima et al., 2010) . 厚生労働省は, 健康維持や疾病予防のために生活活動を含む中強度以上の身体活動を1日60分行うことを推奨している (厚生労働省, 2013) . しかしながら日本人の身体活動量は減少傾向にあり, 若年層である大学生の体力が全般的に低下してきていること (下門ほか, 2013) , 女性の身体活動量の減少が目立っていること...

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Published in体育学研究 Vol. 67; pp. 437 - 444
Main Authors 橋本, 有子, 松平, 浩, 川上, 諒子, 丸藤, 祐子, 内藤, 久士, 澤田, 亨
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会 2022
日本体育・スポーツ・健康学会
Subjects
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ISSN0484-6710
1881-7718
DOI10.5432/jjpehss.21108

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Summary:「I 緒言」これまで, 身体活動量が多い人ほど疾病や死亡のリスクが低いことは, 日本人を対象としたいくつかの疫学研究によって報告されてきた (Hayasaka et al., 2009 ; Inoue et al., 2008 ; Ueshima et al., 2010) . 厚生労働省は, 健康維持や疾病予防のために生活活動を含む中強度以上の身体活動を1日60分行うことを推奨している (厚生労働省, 2013) . しかしながら日本人の身体活動量は減少傾向にあり, 若年層である大学生の体力が全般的に低下してきていること (下門ほか, 2013) , 女性の身体活動量の減少が目立っていること (厚生労働省, 2019) などが報告されている. 成人期前の運動に対するイメージが成人期後の運動習慣に影響することが報告されている (鈴木, 2009) ことも踏まえると, 様々な疾病が引き起こされる可能性が高まる中高年期の運動量を確保するために, 大学生の時期における身体活動量の増加を促すことは重要である.
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.21108